2018年11月14日

「足らず」を楽しむ

 本日、東京地方は良い天気です。穏やかです。少しずつ寒くなって来ましたが、いい感じです。
 こういう日には近所の公園へ出かけたいところであります。まあ、近所の公園と言っても2kmほど離れていますけど。

 さてさて。
 少し前から、マルシン工業のマウザーM712で遊んでいます。これは好きな一梃です。
 発売は1983年でしたから、もう、35年も前のモデルガンですが古さを感じさせません。魅力的なモデルです。
 ただ、当然ではありますが、今現在の目から見ると、もう少し改良してくれたら‥‥という部分はあります。足らない部分はあります。改良して欲しい箇所の代表はセンター発火化で、それが叶えば、より快調な作動を楽しめることになります。同じサイド発火仕様でも、ワルサーP38(生産終了)やベレッタM84(旧モデル)は耐久性の高さがあってセンター発火モデルにはない長所がありますが、マウザーM712には、それがありません。

 まあ、無いものねだりをしても意味が無いので、「足らず」を楽しむことになります。

 前にも書いた話ですが、私は旧タイプのモデルガンが好きで、きっと、欲しかったころ(ず~っと昔で、若かったころ)に買えなかった反動もあるはずです。それと、旧タイプは安定作動させるのに知識というかコツが必要で、そのへんの「手間」も楽しいからだと思えます。もっとも、「手間」を「楽しい」と感じるのは、オールド ガンファンの証拠でもあります。

 というわけで、マウザーM712は好きな一梃ですが、発火させて遊んでいる人なら誰でも知ってのとおり、発火音が小さく、排莢時のカートリッジの跳びも地味です。
 そうそう。上で、「カートリッジの跳びも‥‥」と書きましたが、正確には「ケイス」とか「薬莢」となります。が、モデルガンファンの間というか、モデルガンの世界では、「カートリッジの排莢」と普通に言ったり書いたりするので、ここでもそれでいきます。

 マウザーM712の発火音に関しては爆音プラグで解決しています。といういか、爆音プラグを開発する切っ掛けになったのは、マウザーM712で遊んでいて、「もっと発火音を大きく出来ないものか‥‥」と感じたことでした。
 で、発火音が大きくなると次は排莢です。カートリッジの跳びです。
 最初はモデルガン本体の加工で解決しようとしましたが、それでは限界があります。少しばかりの改善はあっても、大きな前進はありません。
 ちなみに、ノーマルモデルのマウザーM712では、排莢時、カートリッジは15cmほどしか跳ねません。もっと低い場合もあります。ほとんど、ポロリって感じです。

 何で、他のモデルガンと比べてカートリッジが遠くまで跳ばないのか?

 そこからスタートして、最終的に、カートリッジ重量と重心の位置が関係していることが原因だと判明しました。そこでハイスピードカスタム化し、カートリッジの軽量化も進めると、跳ね上がりは50cm前後まで伸びました。ノーマルの3倍です。
 そこまで行くと、だいぶ楽しめます。いい感じです。
 ついで‥‥と言うと違うかもしれませんが、何とか、1mや1.5m位の高さまでカートリッジを跳ばせないかとさらに考えると、それには思い切ったカスタマイズが必要だと分かりました。私は発火させて遊ぶのが好きなので、カートリッジの加工を行いました。弾頭部分のカットです。

 モデルガンのカートリッジの跳びは、その重さに大きく関係します。基本、軽いほど遠くまで跳びます。
 また、弾頭部分をカットすると重量軽減もありますが、何より重心位置が後方(リム側)へ移動しますので、それも大きく役立ちます。

 今では、部屋の中でマウザーM712を撃つと排莢されたカートリッジがガンガンと天井にぶつかります。天井までの高さ(発火させるモデルガンの位置から天井まで)は1m以上あるので、何ともキブンが良いですね。

 アルミ合金製のマウザーM712のカートリッジが発売されたら、きっと、大人気になると思うんです。跳びが違いますから。
 気になるのは、マウザーファンが、どれほどいるのか‥‥ではありますけど。


「足らず」を楽しむ

「足らず」を楽しむ






Posted by mac-japan  at 13:11