2019年03月16日

モデルガン クロニクル

 1年ほど前に発行されたモデルガン関連のmookにモデルガン クロニクルがあります。ホビージャパンから出ています。
 内容はMGCの歴史と、古いモデルガンの紹介です。
 しっかりした正統派の一冊なので、昔からのモデルガンマニアは必読です。というか、買わないと後悔します。

モデルガン クロニクル


 前半の、MGCの歴史部分を担当している松尾さんとは面識はありません。(たぶん)
 メールでのやり取りは何度かあります。

 で、その松尾さんの記事ですが、構成が凄いです。文章も凄いです。隙がありません。頭のいい人が、キッチリと書き上げたというお手本のような文章です。見習いたいですが、そう簡単にマネできるレベルではありません。
 相当に時間もかかったことでしょう。
 
 そういえば、松尾さんの記事内容に訂正があったとかで、その訂正表を友人からもらいました。訂正表を見たところ、「ああ、そうなのか‥‥」といった感じで、私にとっては気にならないというか、引っかからないというか、どうでもよい訂正ではありました。きっと、気になる人には気になるのでしょう。

 後半は くろがねさんが担当です。すっきりとしていて読みやすく、相変わらず、文章の巧さはピカイチです。
 くろがねさんですが、素晴らしいのは文章の巧さだけではなく、完成度も尋常ではありません。
 ライターが書き上げた原稿は編集部で校正します。ライターによって誤字・脱字の量には差がありますが、まあ、感じとして、1000文字に1個か2個が普通と言えます。少ない人だと2000文字に1個か2個です。
 私が知る限り、くろがねさんは1万文字に1個か2個です。もっと少ないかもしれません。

 実は、最近、あるGUNライターの生原稿(編集部が文字校正をする前の原稿)を読む機会がありました。
 すると、恐ろしいことに、200文字に1個から2個の誤字・脱字がありました。
 いや、単純に、「200文字に1個の誤字・脱字」というだけであれば、まあ、有り得ますから極端にヒドイとは感じませんが、誤字の内容というか、明らかに読み返すことなく、編集部に提出したことにビックリでした。

 人の振り見て我が振りなおせ と言いますから、気をつけたいところであります。


 ここで話は変わりますが、昔のくろがねさんの文章が、どんな雰囲気だったのか確認したくなりました。手元にバックナンバーがなく、ネットで検索したところ、「カレイドスコープ」のバックナンバーを発見しました。その第一回が、これです。

『カレイド スコープ』

 読んでみると、1980年代のくろがねさんの味が出ています。まあ、ご本人ですから、「くろがねさんの味」が出るのは当たり前ですが、懐かしさがあります。
 さらに読んでいくと、あることに気づきました。
 あれ? この文体というかリズム感は‥‥。

 やはり、くろがねさんは凄い! と実感したのであります。









Posted by mac-japan  at 22:07