2022年10月20日
モデルガン発火音を最大化する
この話はメルマガで何度か触れていますが、説明で写真を使いたいので、今回は店長日記で書きます。というか、過去に店長日記でも触れている話題なので、見たことがあるモデルガンファンの方もいるはずです。
私は、10年ほど前からモデルガンの発火音を大きくしたいと考えるようになり、これまでにアレコレと試してきました。で、現在は、キャップ火薬1個のままで、どこまで発火音を大きくできるのかに挑戦中です。
モデルガンのリボルバ(4インチ)での発火音は、銃口先2mだと102dBほどです。まずまずウルサイ音です。それがダブルキャップだと109dBになります。これはかなりウルサイ音です。
そこで、ブロゥバックモデルで、その発火音に迫りたいと願っているわけです。
通常、ブロゥバックモデルの発火音はリボルバよりも小さいです。というのも、ブロゥバックにキャップ火薬のエナジーを使われてしまうため、発火音は小さくなります。ただ、ブロゥバックモデルは、チェンバーとバレル部分とが一体のため途中でガス漏れがないこともあり、割と発火音は大きいです。機種にもよりますが、タニオコバ社のEZ-CPカートリッジだと、それだけで104dBほどに達します。
つまりは、ブロゥバックさせながらも、発火音はリボルバよりも大きいわけです。これはスゴイです。
で、私の目標は、ブロゥバックモデルでありながら発火音を110dB(以上)にすることです。ダブルキャップのリボルバ超えです。それも、プラグファイアカートリッジで達成するのが夢です。
モデルガン好きなら誰でも知っているように、プラグファイアカートリッジは発火音が小さめです。CPカートリッジよりもウンと小さいです。
・・・と、ここまでが事前確認というか、事実確認です。
本日、少し時間があったので、課題の解決のために少し下準備を進めました。発火音を最大化する実験のための下準備です。
テストではマルシン工業のベレッタM84を使っています。理由はいくつかありますが、「発火音を大きくしやすい」といういのが、最大の理由です。ちなみに、ベレッタM84は旧型です。サイド発火仕様です。そして、旧カートリッジのブロゥバックストロークは9.4mmです。

さてさて。
発火音を最大化するということは、銃口から放出されるガスを最大化すればよいとも言えます。言い方を逆にすると、銃口から放出するガスを最大化できれば、それはつまり発火音の最大化につながるわけです。
というわけで、大きく2つの対策を施しました。1つ目はガス漏れ対策です。ネジ部分にゴム製のOリングを入れました。
プラグファイアカートリッジはネジ部分からガスが漏れるので、それを塞ぐと最大で20%のガス漏れを無くせます。ということは、その分、カートリッジの先からガスが抜け出すので、銃口から放出されやすいです。
次にデトネイターを短くしました。

デトネイターを短くすると、ガス圧をブロゥバックに使いませんから、その分、高圧ガスを余分に銃口から放出できます。デトネイターとカートリッジが離れるタイミングも早くなり、そこでも、ガスを銃口から放出しやすくなります。
ここで気になるのは、どれほど、デトネイターを短くできるのか? です。
どこまで短くしても、ちゃんとブロゥバックしてくれるのか? です。
これは想像ですが、キャップ火薬1個が生み出すブロゥバックパワーは、必要最低限の130%~150%ほどと思われます。
つまり、ブロゥバック(正常作動)に100というパワーが必要と仮定したとき、キャップ火薬1個が生み出すパワーは130~150ほどと思われるのです。その理由はここでは省きますが、実験結果と計算からと、しておきます。
つまりは、キャップ火薬が生み出すパワーを、最大で30%削減しても正常にブロゥバックすることになります。20%の削減なら何の問題もなく作動するはずです。
ここでカートリッジが生み出すブロゥバックパワーですが、それは下記の計算式で求められます。7mmキャップ火薬使用時の、カートリッジ後退量とブロゥバックエナジーの関係式です。

ここまで来ると、後は簡単です。計算するだけです。
ノーマルカートリッジのブロゥバックエナジーは330ほどです。ガス漏れ対策を行うと400ほどになります。元々は、230ほどのパワーでブロゥバックしていたわけですから、つまりは、ストロークは4mmで、正常ブロゥバックする計算となります。デトネイターを5.5mm短くできます。ここでの「5.5mm」というのは、先っぽのピン部分(鉛筆の芯みたいな部分)は含みません。プラグと接触する部分のことです。
ブロゥバックテストでは、もちろん、いきなりデトネイターを5.5mm短くすることはありません。最初は3.5mm短くしてテストし、問題なければ4.5mm短くします。それでも問題なければ5.5mm短くし、そこでも正常作動するなら6.0mm短くします。5.5mmを超えたところからは0.5mmずつです。
こういう実験は時間が掛かりますが、発火音の最大化というワクワクの課題があると楽しく進められます。
近々、実験結果を報告できると思います。
私は、10年ほど前からモデルガンの発火音を大きくしたいと考えるようになり、これまでにアレコレと試してきました。で、現在は、キャップ火薬1個のままで、どこまで発火音を大きくできるのかに挑戦中です。
モデルガンのリボルバ(4インチ)での発火音は、銃口先2mだと102dBほどです。まずまずウルサイ音です。それがダブルキャップだと109dBになります。これはかなりウルサイ音です。
そこで、ブロゥバックモデルで、その発火音に迫りたいと願っているわけです。
通常、ブロゥバックモデルの発火音はリボルバよりも小さいです。というのも、ブロゥバックにキャップ火薬のエナジーを使われてしまうため、発火音は小さくなります。ただ、ブロゥバックモデルは、チェンバーとバレル部分とが一体のため途中でガス漏れがないこともあり、割と発火音は大きいです。機種にもよりますが、タニオコバ社のEZ-CPカートリッジだと、それだけで104dBほどに達します。
つまりは、ブロゥバックさせながらも、発火音はリボルバよりも大きいわけです。これはスゴイです。
で、私の目標は、ブロゥバックモデルでありながら発火音を110dB(以上)にすることです。ダブルキャップのリボルバ超えです。それも、プラグファイアカートリッジで達成するのが夢です。
モデルガン好きなら誰でも知っているように、プラグファイアカートリッジは発火音が小さめです。CPカートリッジよりもウンと小さいです。
・・・と、ここまでが事前確認というか、事実確認です。
本日、少し時間があったので、課題の解決のために少し下準備を進めました。発火音を最大化する実験のための下準備です。
テストではマルシン工業のベレッタM84を使っています。理由はいくつかありますが、「発火音を大きくしやすい」といういのが、最大の理由です。ちなみに、ベレッタM84は旧型です。サイド発火仕様です。そして、旧カートリッジのブロゥバックストロークは9.4mmです。

さてさて。
発火音を最大化するということは、銃口から放出されるガスを最大化すればよいとも言えます。言い方を逆にすると、銃口から放出するガスを最大化できれば、それはつまり発火音の最大化につながるわけです。
というわけで、大きく2つの対策を施しました。1つ目はガス漏れ対策です。ネジ部分にゴム製のOリングを入れました。

プラグファイアカートリッジはネジ部分からガスが漏れるので、それを塞ぐと最大で20%のガス漏れを無くせます。ということは、その分、カートリッジの先からガスが抜け出すので、銃口から放出されやすいです。
次にデトネイターを短くしました。

デトネイターを短くすると、ガス圧をブロゥバックに使いませんから、その分、高圧ガスを余分に銃口から放出できます。デトネイターとカートリッジが離れるタイミングも早くなり、そこでも、ガスを銃口から放出しやすくなります。
ここで気になるのは、どれほど、デトネイターを短くできるのか? です。
どこまで短くしても、ちゃんとブロゥバックしてくれるのか? です。
これは想像ですが、キャップ火薬1個が生み出すブロゥバックパワーは、必要最低限の130%~150%ほどと思われます。
つまり、ブロゥバック(正常作動)に100というパワーが必要と仮定したとき、キャップ火薬1個が生み出すパワーは130~150ほどと思われるのです。その理由はここでは省きますが、実験結果と計算からと、しておきます。
つまりは、キャップ火薬が生み出すパワーを、最大で30%削減しても正常にブロゥバックすることになります。20%の削減なら何の問題もなく作動するはずです。
ここでカートリッジが生み出すブロゥバックパワーですが、それは下記の計算式で求められます。7mmキャップ火薬使用時の、カートリッジ後退量とブロゥバックエナジーの関係式です。

ここまで来ると、後は簡単です。計算するだけです。
ノーマルカートリッジのブロゥバックエナジーは330ほどです。ガス漏れ対策を行うと400ほどになります。元々は、230ほどのパワーでブロゥバックしていたわけですから、つまりは、ストロークは4mmで、正常ブロゥバックする計算となります。デトネイターを5.5mm短くできます。ここでの「5.5mm」というのは、先っぽのピン部分(鉛筆の芯みたいな部分)は含みません。プラグと接触する部分のことです。
ブロゥバックテストでは、もちろん、いきなりデトネイターを5.5mm短くすることはありません。最初は3.5mm短くしてテストし、問題なければ4.5mm短くします。それでも問題なければ5.5mm短くし、そこでも正常作動するなら6.0mm短くします。5.5mmを超えたところからは0.5mmずつです。
こういう実験は時間が掛かりますが、発火音の最大化というワクワクの課題があると楽しく進められます。
近々、実験結果を報告できると思います。
Posted by mac-japan
at 18:17