2013年11月26日
爆音パウダーの秘密
えーっと。
少し前に「爆音パウダー」の話を書いたところ、質問、問い合わせが多くてビックリです。
「爆音パウダーってなに?」 という素朴な疑問も寄せられています。
そこで、今回は爆音パウダーの話です。
モデルガンを発火させると、当然ながら発火音を出します。で、同時に、マズルフラッシュや煙も出ます。
それらはモデルガンを発火させる楽しみというか、そういう「現象」がワクワク・ドキドキを生み出します。
私にはモデルガンの発火音を大きくしたいという目標があり、アレコレと試してきました。
マルシン工業のモデルガンをCPカートリッジ化したのも、ダブルキャップ化を進めたのも、そして爆音カートリッジを考えたのも、みんな発火音を大きくしたいという考えからでした。
そうやって色々と試した中で、プロップパウダーがあります。
これは、アクション映画の迫力をモデルガンで手軽に味わいたいという発想からでした。マズルフラッシュと発火音の両方が大きくなります。正確には、マズルフラッシュがメインで発火音は少し大きくなります。
それはそれで楽しめますが、私は、派手なマズルフラッシュよりも地味なマズルフラッシュ(?)でよいので、発火音のみ、大きくできないものかと実験を進めてきました。
研究・実験を進める上で、キャップ火薬が発火するときに発生するマズルフラッシュや煙がを無くせるなら発火音は大きくなるはず‥‥と仮説を立てました。なぜかというと、モノが燃焼するときにガスを発生しますが、マズルフラッシュや煙が見えるということは、その分、ガスの発生は抑えられていると考えられるからです。
エナジーの保存則です。
このことは、同じ火薬量でありながら、MGキャップ火薬の方が、マズルフラッシュの多いプラグファイアキャップ火薬よりもガス圧が高いことからも想像できます。
つまりは、モノが燃焼するとき、炎も煙も出さないとすれば、それは効率よく「音」に変換されるのでは‥‥という仮説なわけです。
キャップ火薬は市販品なので手を加えられませんから、添加剤を考えました。
プロップパウダーとは別のものです。コンセプトが異なった添加剤です。マズルフラッシュと煙を出さず、音だけを大きくしてくれる添加剤です。
それは「理想添加剤」です。
さてさて。次です。
モノが燃焼するときには必ず炎を出します。というか、正確には高温・発色です。
固体をガス化させるとき高温になるため、マズルフラッシュを完全に抑えることは無理です。少なくとも私の知識では不可能です。ただ、完全には抑えられなくても、半分にできればプラスです。それは煙も同じで、0にはできなくても半分にできるなら大いにプラスです。
そこで、煙が発生する原理から考えました。
これは燃焼温度と不完全燃焼の2つが主な原因です。それとモノの成分・素材も関係します。
質の良い炭は煙をほとんど出しませんが、ダメな炭は煙ります。
また、水素は燃えても煙を出しません。水を出すだけです。
その辺から考えていって、炎と煙を出さずに燃焼するモノを調べていきました。
結果的にたどり着いたのが「爆音パウダー」です。

左の黒っぽいのがプロップパウダー。右の白いのが爆音パウダーです。
企業秘密なので成分は明かせませんが、燃焼時、炎と煙は少ないです。
キャップ火薬に少量(0.01g以下)を加え発火させると、やや高音の、弾けるような音を発します。
今後、もっと研究して、食べられる爆音パウダーを完成させたいです。それはプロップパウダーも同じで、どうせなら食べられるプロップパウダーを作ってみたいです。
詳しい話は、MJマガジンの記事中で書いていきます。
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少し前に「爆音パウダー」の話を書いたところ、質問、問い合わせが多くてビックリです。
「爆音パウダーってなに?」 という素朴な疑問も寄せられています。
そこで、今回は爆音パウダーの話です。
モデルガンを発火させると、当然ながら発火音を出します。で、同時に、マズルフラッシュや煙も出ます。
それらはモデルガンを発火させる楽しみというか、そういう「現象」がワクワク・ドキドキを生み出します。
私にはモデルガンの発火音を大きくしたいという目標があり、アレコレと試してきました。
マルシン工業のモデルガンをCPカートリッジ化したのも、ダブルキャップ化を進めたのも、そして爆音カートリッジを考えたのも、みんな発火音を大きくしたいという考えからでした。
そうやって色々と試した中で、プロップパウダーがあります。
これは、アクション映画の迫力をモデルガンで手軽に味わいたいという発想からでした。マズルフラッシュと発火音の両方が大きくなります。正確には、マズルフラッシュがメインで発火音は少し大きくなります。
それはそれで楽しめますが、私は、派手なマズルフラッシュよりも地味なマズルフラッシュ(?)でよいので、発火音のみ、大きくできないものかと実験を進めてきました。
研究・実験を進める上で、キャップ火薬が発火するときに発生するマズルフラッシュや煙がを無くせるなら発火音は大きくなるはず‥‥と仮説を立てました。なぜかというと、モノが燃焼するときにガスを発生しますが、マズルフラッシュや煙が見えるということは、その分、ガスの発生は抑えられていると考えられるからです。
エナジーの保存則です。
このことは、同じ火薬量でありながら、MGキャップ火薬の方が、マズルフラッシュの多いプラグファイアキャップ火薬よりもガス圧が高いことからも想像できます。
つまりは、モノが燃焼するとき、炎も煙も出さないとすれば、それは効率よく「音」に変換されるのでは‥‥という仮説なわけです。
キャップ火薬は市販品なので手を加えられませんから、添加剤を考えました。
プロップパウダーとは別のものです。コンセプトが異なった添加剤です。マズルフラッシュと煙を出さず、音だけを大きくしてくれる添加剤です。
それは「理想添加剤」です。
さてさて。次です。
モノが燃焼するときには必ず炎を出します。というか、正確には高温・発色です。
固体をガス化させるとき高温になるため、マズルフラッシュを完全に抑えることは無理です。少なくとも私の知識では不可能です。ただ、完全には抑えられなくても、半分にできればプラスです。それは煙も同じで、0にはできなくても半分にできるなら大いにプラスです。
そこで、煙が発生する原理から考えました。
これは燃焼温度と不完全燃焼の2つが主な原因です。それとモノの成分・素材も関係します。
質の良い炭は煙をほとんど出しませんが、ダメな炭は煙ります。
また、水素は燃えても煙を出しません。水を出すだけです。
その辺から考えていって、炎と煙を出さずに燃焼するモノを調べていきました。
結果的にたどり着いたのが「爆音パウダー」です。

左の黒っぽいのがプロップパウダー。右の白いのが爆音パウダーです。
企業秘密なので成分は明かせませんが、燃焼時、炎と煙は少ないです。
キャップ火薬に少量(0.01g以下)を加え発火させると、やや高音の、弾けるような音を発します。
今後、もっと研究して、食べられる爆音パウダーを完成させたいです。それはプロップパウダーも同じで、どうせなら食べられるプロップパウダーを作ってみたいです。
詳しい話は、MJマガジンの記事中で書いていきます。
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Posted by mac-japan
at 17:27